【号外】埼玉クリテリウム行田第4ラウンドのフィードバック

小島選手のメールやブログからフィードバックしてみました。


メールとブログの3点から、以下の点について

0.展開的な立ち回り
1.レースの時間耐性が足りない
2.立ち上がりの改善
3.高強度の持続時間

上記を細分化すると、

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0.展開的な立ち回り
展開的な立ち回りは、力があれば単独逃げ切りや少人数の逃げをリスク負って仕掛けるメリットあるけど、
今回は失敗した場合に玉砕確実なので、前で展開して遅れをとらず、終盤の逃げは全てチェックに入りつつ脚をためるのが定石。
力と選択肢の数は比例するので、大前提として0(ゼロ)としました。

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1.レースの時間耐性が足りない
体力不足と無駄な動きの多さを分けて改善が必要。

とはいえ30分でガス欠は短すぎるので、動きの無駄が多そう。
あとは疲れてないのに脚が動かないなら補給ミス。

ペースが上がってない時に休むのと、上がった時に備えて前で動くのは当然として、2.とリンクして
立ち上がりの時に体力消耗してる可能性あり。

位置を後ろから前に戻す時も、前に上がろうとしてる選手に便乗したり、横風なら風下側から抜かないと、いくら体力あっても足りない。

体力は日頃から集団で生き残るために頭を使いつつ、「脚は溜めない」練習が必要。

というのも小島さんに限らず皆、頂上で何着!とかスプリントでの勝ちにこだわる傾向があるけど、そこにこだわると無意識に脚を溜めたり、粘りよりも小手先の勝ち方を考えてしまう。

脚を使わない「動き方」は習得する必要があるが、出力・体力をセーブする走りはレースでは使えない。

最近の大井でも、ローテの速度と牽く時間からしてキツそうなのにスプリントはしっかり出来ているので、無意識にセーブする走りになってるのかなと。

(自分やわたみん比の)ローテの速度差からして、本来ならスプリントはスカスカになっていないと帳尻合わないし、十分な持久力を鍛える練習にはなっていないはず。
レースで横綱相撲を出来る力が無い限り、セーブしてたら置いて行かれるので。

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2.立ち上がりの改善

コーナリング中の速度
コーナリング中の車間
・抜ける直前の漕ぎ始めるタイミング
ダッシュ
上記のいずれか、もしくは複数に問題があるはず。

コーナリング中の速度が同じ前提で離される
抜ける速度が同じでもコーナー前から車間が空いてればダッシュ力を補えない。

車間が開くということは、コーナー前の直線でブレーキかけてる時間が長く、そこで既に離されてるのでロス。
入る速度が同じでも曲がりながら離されるなら、ラインがきつすぎるか(気付かず)コーナリング中にブレーキかけてるはず。

コーナリング中の車間が詰まってるのに遅れる
ダッシュ力不足か漕ぎ始めが遅いだけ。
耳タコだと思うけど二人前の踏み始めに合わせるくらいで調度良いタイミング。
クラス3なら二人前を抜く位の感覚でダッシュしても、前は均等な車間で走れてないので、空いた所にねじ込める。

♦抜ける直前の漕ぎ始めるタイミングが遅い
コーナー中盤以降は漕いでもグランドヒットは少ない。
前の選手が漕いだ瞬間に合わせれば確実。

ダッシュ
一緒に走ってて足りないとは感じない。足りないのは持続時間。

ギア選択が重いと伸びないけど、適正でもそれを活かすダンシングの回転力は改善の余地あり。

全力だと一番力の入る踏み方をしてしまうけど、腰の位置が高すぎると脚が伸びきって回せなくなる。
重心も高くなるので不安定になるし、自分で最適なフォームを模索しよう。

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3.高強度の持続時間
今コーチから課されているメニューを愚直にこなせば、ほぼ全領域をカバー出来る。
30秒-30秒インターバルなどもやってるし方向性は合っている。

あと、1.と関連して長時間のペースアップが弱いのは心理的なブレーキがかかってる可能性あり。

「あとどれくらいもがくのか」
「あと何回も繰り返すのか」
「こんなにもがきつづけたら最後までもたない」

こういう予測がブレーキ要因だけど、そもそも

・前を牽いてる選手はもっときつい(上手くやればきつくないけど)
・まわりの選手もきつい
・なので必ず緩む時がくる(緩んだと感じなければ無駄が多いか弱いだけ)

なので、先を考えてもその場で対処できなければDNF以外無い。
よって考える意味なんて無い。
どうせエネルギーは消耗するので、少しでもロスが無い食らいつき方を考える必要はある。

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飯山クリテに照準を合わせるか(そもそも出るのか)によってプランが変わるけど、
当面は愚直に今のメニューをこなして、集団走行で1時間くらいギリギリの領域で出し惜しみなく粘っていれば、自ずと力がついてくると思う。
なかなか予定通りに行かないのがレースだけど、今のモチベーションを継続して頑張ってほしい。結果は必ずついてくる。



長文だ…。
小島選手の近況しか分からない中で、この内容をメールではなくブログで部内にシェアする価値があるのか分からないけど、他大の選手も見て少しでも参考にしてくれれば嬉しいです。