20130503 ツール・ド・彩の国

第3ステージは,弊社クラブチーム開催イベント,ツール・ド・彩の国.長距離,超獲得標高企画のため,道の駅おがわまちに5時半集合.前泊も考えたが,小川町の宿泊施設が見つからなかったため,3時半発で車.関越はこの時間ですでに渋滞を始めようとしていた.ナビどおり5時20分着.ものすごく寒く,気温は一桁.念のため持ってきていたヒートテックを着て,5時45分出走.出走者は3人.


長文に付.
まずは小川町から南下.白石峠とか危険な看板が見えたが,今回登るのはそちらではなく,2級山岳/刈場坂(かばさか)峠.林道に入ってまもなくアマンダ先輩が強烈なペースなペースメイク.今日の前輪は千葉さん謹製?の木製リム!!めちゃくちゃ重いけど,急勾配では結構進むらしい.奥が深いなぁ.で,そんな話をするのも束の間,自分は遅れ始める.たぶん踏んでいけばもう少しはついていけたが,ここで無理するとDNFの危機があるためマイペースを死守.230W〜240Wくらいで.完全にばらばらになってしまい,予想以上に刈場坂峠が長く,道を間違えたかと思った.2着.刈場坂峠は奥武蔵グリーンラインを構成する峠の1つで,晴れていれば非常に見晴らしがいい.今日は非常に見晴らしが良い.

R299に向けて下り,正丸トンネルの入り口付近に.少し飯能側に進み,さらに南下.続いてはカテゴリー3級/天目指(あまめざし)峠.R299最大の難所といっていい正丸トンネルの東側から青梅に抜けるのが天目指峠,西側から青梅に抜けるのが山伏峠となる.昔全体合宿の帰りかなんかに正丸峠→山伏峠と抜けて自走で帰ったことがあったような.そして翌日から猛烈なインフルエンザに・・・.天目指峠は山岳ポイントが設定されていないかのように,掛け合いはなくまったりと.全員次に控える1級山岳に脚をためているようだ.

そして東京都に入り,名栗湖(有間ダム)方面へ.そしてここから始まる1級山岳/有間峠.今回のコースで唯一1000mを越える峠である.序盤のダートと激坂で早くも集団は崩壊.ペースを作りたいが,激坂でかなわず.39x28の山岳ギアだが,どうもある一定の勾配を超えると,とたんに出力効率が悪くなるらしい.自分の場合このしきい値が約8%.有間峠の入りは10%程度らしいので,まったく話にならない.しかもダート部分がなかなか難所で,砂利の深い部分でなんと登り落車してしまった.2番手で何とか進むが,激坂区間で確実に後ろの隊長に差をつめられている.激坂が終わり,緩斜面に入って少し切り離しに成功した.後は残り時間との勝負だが,ラストの尾根区間でベタ付きされてしまった.こうなると土地勘0の自分としては成す術がなく,どこが頂上だかわからないうちにスプリントされておしまい・・・.疲れた.なんというか「峠」といった感じ.トレーニングコースとかそういうのではなく,地理的特徴としての峠の魅力が,そこにはありました.ふもとの名栗湖から峠のV字部分がはっきりと見えるからそうかんじるのかな.ちなみに有間峠からはスカイツリーも見えました.



ここで再び秩父に突入し,デンジャラスな下りを下って秩父さくら湖浦山ダム)へ.ここでは野生のサルに遭遇.こちらを見つけると木を伝って,山のほうに逃げていきましたが隊長がおみやげ(おしっこ)をかけられた模様.珍しく封鎖されていないということでダム湖の西側を.アップダウンが厳しいが,トンネルが少ないらしい.ダム湖を越えて,本日最初のAS・セブンイレブン・・・と思ったら,コインランドリーに変わっている.今日はなかなかエネルギー消費が激しいので,ここで補給が出来ないのはきつい.まだ10時過ぎだし,蕎麦屋もやってないだろうなぁと近辺を流していると,開店していそうな雰囲気のお店が!というわけで弁天茶屋さんで朝ごはん.そばだけではエネルギー切れするので,定食.てんぷらはいいので,ご飯とそばを特盛にしてもらえるとなお良し.ご飯食べ終わって外に出ると,隊長の後輪が痛恨のパンク.こういうときにチューブラーは大変そうだ.

気を取り直してリスタート.三峰口駅を越えてさらに西へ.控えるはカテゴリー2級/志賀坂(しがさか)峠.峠の入り口にデイリーヤマザキがあったので,ガリガリ君を食べてパンを背中に装備.これで遭難しても安心.朝方に横切ったR299に再合流して本格的な上り口まではアマンダ先輩が強烈に牽引.生かさず殺さずで先頭後退なんて不可能.本人曰く,今日はよくワットが出る.
志賀坂は4km程度と短い上,緩斜面なので自分でもよく回せた.有間峠で180Wくらいしか出せてないのに,こちらでは240Wくらいで登れている.激坂が苦手ということが数値的に示されてしまった.なんとかアマンダ先輩を視界に捕らえた状態でクリア.これを下ると群馬県である.

下りきって今度はR462に合流.R299は飯能から秩父駅を通り,ここ群馬県神流でR462と合流,その後十国峠を越え長野県・小海線を横切り,最終的には麦草峠を経て遠藤選手の別荘がある蓼科に抜ける魅力的な国道.ツーリングの醍醐味です.そんな魅力的な西側には行かず,東へ埼玉に向けて走る.神流はこいのぼりが有名?なのかお祭りが開かれていた.ここで隊長やアマンダ先輩のお知り合いのパンターニ選手にばったり.たまに見かけるパンダーニジャージをお召し.


ここで強烈な戦力補強をして,再び県境越えのカテゴリー2級/土坂峠.こちらも緩斜面なので序盤は先頭集団についていくが,やっぱり激坂に入ったところで遅れ始める.アマンダ先輩とパンターニさんが先行.自分はやっぱりマイペース.やっぱり筋トレかぁ.勾配が安定してからは特にきつくもなく,楽でもないペースで登って3着.隊長はかなり脚に来ているのとハンガー風味?

トンネルをくぐって,下り・・・とは行かず尾根を伝って北上.そしてカテゴリー3級/城峯山に.ふもとから登れば結構な標高差なのだが,今回は尾根伝いに途中からのスタート.ここも相変わらず急斜面でダメダメ.緩斜面でつけたリードをギリギリ守って3着.アマンダ先輩はタレることを知らない.パンターニさんにいたってはぜんぜん元気そうだ.

城峯山を快調に下っていると,前方に黒い塊・・・本能的にいやな予感がしたのは自分だけではなかったようで,全員急停止,熊だ!!まだ小熊でそれほど大きくはないが,圧倒的な存在感である.向こうもびっくりしたのか,ものすごい勢いで法面を駆け上がってこちらを見下ろしている.親熊が現れないうちに退散するのが吉と見て,さっさと撤収.無事に逃げられて良かった・・・
ふもとにうどん屋があったので急遽ピットイン.お腹のすき具合から行ったらカレーうどんくらいをぶち込みたいところだったが,確実に次の山で逆襲されるので月見うどんでがまん.時刻は午後4時.残り行程は40km,日のあるうちには帰れそう.

遅めのお昼のあとはすぐに3級/出牛峠.ここからは標高差は差ほどでもないが,最初から最後まで急勾配.緩斜面でのふるい落しがなく,集団がバラけないためずるずると遅れて最後尾.むむむ.

さらに3級/間瀬峠.もはやどんな峠か覚えていないが,最後尾だったので急勾配だったのだろう.何で皆さん,急勾配でも踏めてるんだろうなぁ.

そして最後の〆(というのはあとで知った),3級/陣見山.ここも勾配がきつくて泣きそう.次のツーリングでは絶対にコースプロファイルをしっかり頭に叩き込んでくることにしよう.余力があれば秩父地方にも詳しいほうが良い.道を知っているのと知らないのとでは大違いだ.

下山後パンターニさんは離脱.隊長の鬼引きにより秩父の丘陵地帯をひた走る.脚が売り切れかと思いきや,やっぱり平坦基調では240Wくらいで踏んでも大丈夫.耐性だなぁ.最後は小川のラルプ・デュエズ.こちらも緩斜面なのでなんとか踏み切って2位.うーん.というわけでしっかり出し切って,無事日のあるうちに道の駅・おがわまちに帰還.帰りは下道で補給買ったりしながらのんびり帰宅したのでした.

概要
距離: 200.19 km
タイム: 8:49:05
平均スピード: 22.7 km/h
高度上昇値: 4,182 m
カロリー: 4,188 C
平均気温: 13.4 °C

Work 4329kJ
TSS 669.2(!)